99回クルーズの公式米は、石川県白山市のお米です。「ゆめみづほ」という銘柄です。

9月22日(土)
海の見えるベンチに腰掛けて、名前も知らぬおばさんと話をする。
「3週間経ちましたね。」
「そうですね。長く感じますか。」
「うーん、今のところ日本にいる時と同じスピード感です。でも、この航海が終わる頃は、あっという間だったと思うんでしょうね。」
「人によってはすることがなくて、1日が長いと感じてる人もいるみたいよ。」
「それじゃあ、普通に生活してる方はまずまず幸せかもしれませんね。」

こんな人とも話をしました。
「ずーっと部屋にいるから、何もわかんなくて。」
「窓つきの部屋ですか。」
「そうです。」
「窓あると、外見えていいですね。」
「でも、もう飽きちゃった。」

船が苦しい人たちもいるのですね。
今のところそうなってないので、まずまずの生活と言えるかな?

今日は昼前後の動きが怒涛の休みなしでした。
運動会青団の集会の後、すぐにサルサに行って体を動かし、
直後にフラメンコの練習。

はじめて昼食を抜いてしまいました。
時間なくて・・・。

そしてすぐに青団の集まり。
さらにスペイン語講座。
その直後にまた青団の集会。

無呼吸泳法のような1日でありました。

夜は「沖縄ナイト」という催しがあり、
沖縄音楽を聞いたり、クイズや沖縄あるあるなど、
沖縄県外の人間にはなかなか面白い内容でした。
オリオンビールの歌と踊りがあるのも知りました。

運動会の動きが活発になってきましたが、
活動内容には多国籍混合チーム故の制限があることもわかってきました。

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ポスターやちらしには、必ず日本文と英文と中文が必要です。
それがないと、本部から認めてもらえません。
うかつにも長い文章をポスターに書いてしまうと、後で苦労することに。
「本番と同じ会場で応援リハーサルをします。」
などと書いてしまい、中文と英文直してもらうのに苦労したりもしました。
(もちろん通訳の方もたくさんいるのですが、タイミングが合わないとなかなかお願いできなかったりします。)
練習にも中国語と英語の通訳が入ります。
ひとつの言語だけの生活に慣れると、とってもめんどくさいのですが、この船上ではそれが常識。
所変わればなんとやら、ですね。

乗組員が並んで手を振ってくれてます。

夕方、この船を護衛していた船(日本の自衛隊艦)がピースボートの周囲を一周してくれることになりました。
多くの人が自衛艦を写真に収め、手を振ります。
向こうの船も船員(自衛隊員)が並んで手を振っていました。
こちらから挨拶の汽笛が3回。
向こうはスピーカーで
「みなさまの船を護衛できたことを光栄に思います。本艦は今夜、護衛の任務を終えますが、引き続き皆様の旅の安全を祈念いたします。ボン・ボヤージュ。」
何回か乗っている人は、
「ここまでしてくれることは滅多にない。よかったねえ。」
と言ってました。
おそらく日本の護衛艦だったことと、護衛する船がたった二隻だったことで、サービスしてくれたのでしょう。
もちろん自衛隊の宣伝という意味も大きいとは思いますが。

護衛艦は今夜9時すぎにピースボートを離れます。
離れるときは、何も言わずにいなくなるそうです。
下手に通信してそれを傍受されると、
「護衛艦が離れた。今がチャンス。」と判断されるからだそうです。
ちなみに護衛中の通信も、船の名前ではなく「R1」とか「L3」などの記号で呼ぶそうです。これも通信を聞かれてもなんの船かわからなくするためです。

夜、自衛艦は静かに去って行きました。(見てはいません。というか、夜はまだデッキに出られないので、見れません。)
自衛艦の仕事は終わりましたが、海賊の海域はもう一日続きます。
夜、30分程度のフラメンコ自主練習に参加して就寝。

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